株式会社シークエッジとは?

投資や資金を中心とした業務を行う会社、白井一成率いる株式会社シークエッジを紹介します。様々な事業を展開していて、社会福祉法人善光会を立ち上げているようです。

投資だけではないシークエッジ

介護事業にも積極的な白井一成代表

株式会社シークエッジは、投資や貸金を中心とした業務を行う会社です。オフィスは東京と香港にありますが、本社業務としては、南青山にある東京オフィスで行っているようです。創業は古く、1958年になります。
この株式会社シークエッジは様々な事業を展開しているのですが、投資とは少し異なる事業にも力を入れているようです。というのも、社会福祉法人善光会を立ち上げているのです。シークエッジの創業者で、白井一成の父でもある、白井辰巳氏の長年の夢であった介護事業の分野での社会貢献を現実のものとしたのです。
ただ、この社会福祉法人善光会の立ち上げは投資という形ではなく、寄付という形をとっています。これは、介護事業による社会貢献、あくまでも利益のためではないということではないでしょうか。それだけ介護、社会貢献に強い思いをもっていたということになるのではないでしょうか。白井一成氏は、これまでの介護施設業界のなかでも、特に公益法人の社会福祉法人によって運営されている特別養護老人ホームでは、非効率で施設本位のような運営がされていたと思っていたそうです。そのため、真に社会に貢献するとは何かを考え、同業界に新たな風を吹き込みたいという考えを持っているとのこと。
実際に、社会福祉法人善光会は多くの拠点を持ち、なかでも東京都大田区東糀谷にある複合福祉施設サンタフェガーデンヒルズは国内でも最大級の福祉施設となっています。特別養護老人ホーム、障害者支援施設、介護老人保健施設といった複数の施設を一つにしたものです。サンタフェガーデンヒルズを皮切りに、東京都大田区を中心にいくつもの福祉施設をつくっています。
2005年に法人の設立が認可され、2007年にはサンタフェガーデンヒルズが開業しています。その後は、認知症対応型グループホームや特別養護老人ホーム等を次々設立しているようです。社会福祉法人善光会では、“福祉の未来を変えていく先導者となる”を合い言葉にして、多くのビジョンをもっているそうです。


◆諦めない介護
利用者には、自ら行動することで楽しさや喜びをずっと長く感じられるように、諦めないサービスの提供を行っているとのことです。 善光会では、お客様と常に向き合う姿勢を大事にしているとともに、「人間らしく生きる人生」を送っていただくことを全スタッフで共有しているといいます。人間らしく生きる人生とは、自らの意志で動き、食べ、寝るなどすることで生きているという実感を味わうことだそうです。善光会では、利用者に「自分のやりたいことを自分の意思で行うこと」ができる環境を提供したいと考えているようです。そこで、利用者に人間として当たり前にある欲求を叶えてもらうため、善光会オリジナルの認知症ケアサービスとして「夢プラン」を策定しているといいます。利用者一人ひとりが望む夢や目標を果たせるように、利用者とその家族、そしてスタッフが連携し最後まであきらめず、利用者が求める自己実現を目指しているそうです。そのため、心と体の健康をつくるものであり毎日の楽しみでもある食を大切にし、利用者に安心しておいしく楽しんでもらえる多彩な食事を用意しているとのことです。

◆先進技術と科学的手法を活用したオペレーション
善光会は、自身が運営する事業が公金によって支えられているという現状を自覚し、経営資源が限られている中で、それを最大限有効活用が可能なオペレーションモデルの追及を実施しているようです。具体的には、お客さんにダイレクトに提供するサービスをはじめ、間接的に提供するバックオフィス業務、マネジメント業務などを行っているといいます。感性や経験値に頼り切りにならずに、様々なデータを積み重ね、AIを活用したビッグデータ解析といった科学的手法を用いてオペレーションを管理し、再構築し続けるそうです。取り組みのひとつとしてハイブリッド特養があります。ハイブリッド特養は、人の思いやりやコミュニケーション能力、ロボットの機能性・安全性を組み合わせ、介護の質の向上を目標とした施設です。業界の最重要課題と言われている従業員不足による業務負担の軽減を目的に、同法人の特養ユニット(生活単位)をモデルに介護ロボット機器の集中試験的導入を実施するプロジェクトを2014年から行っているようです。目標は、職員業務負担25%軽減とのこと。バックオフィス業務では、属人的な事務業務をAIに置き換えることで、オペレーションを効率化。経験や感性に頼ることなく、様々なデータを積み上げ、ビックデータの解析により確かな運用を目指しているようです。また、介護現場では職員にとって、ケア記録などのお客様への直接的なケア以外の業務が負担となっているようです。従来は手書きやパソコンでの入力で行っていた作業を、新鋭技術を活用し効率アップを目指しているといいます。そして、施設を運営する中で食料は欠かせないものですが、善光会では食材の価格変動をはじめ、食糧危機、災害などに備え、食べ物を供給できるシステムを構築していくそうです。具体的にはICT化された野菜栽培などで、自給率アップを図るといいます。

◆革新的チャレンジによる安定経営基盤
善光会は、収益性が高い事業ジャンルであるからこそ担うべき、安定した経営基盤の堅持を一番の社会的責任であると考えているようです。業界の一員として、財政のひっ迫している介護保険制度の将来を考え業界の常識にとらわれず、常にチャレンジ精神を持ち続け、新たな技術や考え方を意欲的に取り入れることで、業界環境の変化に対応可能な基盤を構築するそうです。同社は、2017年に「サンタフェ総合研究所」を設立。介護福祉施設を運営する善光会が設立当初から行ってきた先駆的な取り組みをまとめ、福祉関連業界で有効的に役立ててもらうために設立されたとのことです。サンタフェ総合研究所の事業概要は大きく3つのサービスに分けられます。介護事業者向けた経営ビジョンの策定などの支援。介護ロボット機器メーカー向けのコンセプト開発などの支援。各種調査研究です。また、サンタフェ総合研究所では、他を寄せ付けないほどのノウハウを基に、「プロの知識」と「現場感」を持ち、クライアントに適した業務改善や戦略策定などをサポートしているそうです。さらに、サンタフェ総合研究所は介護ロボットに関して豊富な実績を誇っています。企画・分析能力を持つ施設運営者として、開発から流通まで一貫したサポート体制をとっているそうです。業界内に蔓延している様々な課題をクリアするために、ほかの調査機関を凌ぐ実態把握力と正確な分析力で、政策立案・戦略策定に有益な情報を提供しています。

◆創造性とチームワーク
介護業界の環境は日々急速に変化しているといいます。その中で、これまでのやり方・考え方では対応が難しい課題に迅速に対応できるようにするため、善光会は、組織の発展とスタッフの成長という良い循環を生み出す「学習する組織」を目標にしているようです。一人ひとりのスタッフが「同じ目的を持った創造性」を持ち、チームとしてお互いに励み合い、進んで変化を先取りし価値を作っていく、そんな頑強な組織力を備えていくといいます。善光会では、職員のサービスを向上させるため、それぞれの職員の能力を規定の基準に則って評価する「能力評価制度」を取り入れ、同じ目的を持った組織づくりを目指しているようです。色々な職種、異業種からの人材など、年齢や背景もさまざまな職員の能力を活かして、組織力を強めていくそうです。また、善光会では一大イベントである夏祭りサンタフェスタを毎年開催。法人の取り組みを知ってもらい、普段施設内で生活をされているお客様と地域社会との交流の機会にすることを目的としているようです。施設や部署という垣根を越えて、すべての社員が一丸となって取り組んでいるといいます。
高齢化が急速に進む日本では、若者が都心部へ移り住むことにより社会的機能が維持できなくなっている地域もあります。私たちは、そのような地域が抱える課題を「より良い社会の創造」というミッションを追求することで解決したいと考え、高齢化が進む地域でボランティア活動を行っています。ボランティア活動では、お年寄りの方のお宅に訪問し、掃除や電球交換、お庭の草刈りなどのお手伝いをしています。宿泊を伴う研修を行うことで、通常の業務を進める中では気づきにくい考え方を学んだり、他施設のスタッフとのコミュニケーションの機会を創出します。

株式会社フィスコの大株主

白井一成率いる株式会社シークエッジ

株式会社シークエッジと聞いても、その社名にピンとくる人は少ないかもしれません。ですが、白井一成という名前であれば、どんな人であるかは知らなくても名前だけは聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。株式会社シークエッジの代表取締役なのです。
株式会社シークエッジは1958年に創業60年にもなる投資を行う企業です。ですが、有名なのはどちらかといえば株式会社フィスコかもしれません。というのも株式会社フィスコは個人投資家向けにさまざまなサービスを提供しているのです。ですから、投資を行っていたり投資に興味があるという人なら知っている会社ということになります。株式会社フィスコの高度で専門性の高いサービスが人気となっていることから、認知度も高くなっているのです。そのため、個人投資家であれば、一度は耳にしていることがあるのではないでしょうか。個人投資家でなくても、金融情報端末だけでなくヤフーなどのポータルサイトにも情報を提供しているため、企業名だけは知っているという人もいるかもしれません。

個人投資家や機関投資家を対象とした金融情報の配信サービスにおいて、同社のブランド価値は高くなっており、事業会社に受け入れられやすい環境が整備されているといいます。また、2011年から開始された企業調査レポートサービスでは、これまでにおよそ600社と取引をしてきた実績を持っているそうです。 これからも積み重ねられてきた実績が活かされると見られており、今もなおたくさんの顧客企業との繋がりがあることから、企業需要が汲み取りやすい立場であるといえるのではないでしょうか?企業の情報開示においては、経験豊かな人的リソースといった戦略的資産が多くあり、ブランディング力も優れていると自負しているようです。今後も、企業側の期待に応えるフォローを行っていくとのこと。また、暗号資産のフィスココイン経済圏の拡張と、フィスココインのバリューアップを通した同社の企業価値向上にも取り組んでいくそうです。

アプリ事業を通したフィスココイン買付をはじめ、フィスココインによる決済採用企業の拡大、コインの利用機会の増進を目指したスタートアップおよびコンテストの実施をするといいます。ほかにも、株主に対してのフィスココイン割当て、IR積極化による認知度アップ、テクニカル分析といった価値判断へのサポートも行うようです。このような観点から、フィスココインの取り扱い交換所「Zaif」など、CAICA DIGITALグループとの暗号資産分野における協業体制をキープするそうです。同時に、新たな商材の共同マーケティングや営業促進の連携、暗号資産ビジネスの強化、金融ソフトウェアの共同開発及び研究などを進めていくといいます。

フィスコの調査対象市場は、「株式市場」「通貨市場」「金利市場」「商品市場」の4つとのこと。
株式市場では、ファンダメンタル分析やテクニカル分析の両視点によるアプローチを大事にしているようです。個別銘柄・IPO銘柄の動きを様々な目線で分析し、売買示唆や市場観測を迅速に配信しているといいます。
通貨市場では、24時間体制で東京・ロンドン・ニューヨーク市場をカバー。主要通貨の動きを細かくチェックし、値動きの背景や手口、それぞれの国の要人発言などを丁寧にレポートするそうです。
金利市場では、日本国債の市場をメインに、政策や参加者の動きを考慮した分析情報を配信しているとのこと。金利スワップや証券化商品、信用リスク情報に至るまで、金利市場に関わる情報を隅々までレポートするといいます。
商品市場では、商品先物取引に関連する様々な情報を分析し、価格の動きを可能な限りわかりやすく簡潔にまとめ上げ、今後の価格変動を予測するそうです。
フィスコの情報サービスは、ロイター社やQUICK社などの金融情報ベンダーの専用端末、あるいはインターネットのオンライン証券会社をはじめとするポータルサイト各社で利用できるようです。

フィスコが行う事業として情報サービスがあります。同社は各投資市場へのシャープな分析力と、これまでに培ってきた経験を活かし、投資家をサポートする各種金融サービスを提供しているとのこと。

株式会社シークエッジと株式会社フィスコはグループ企業という関係にあり、株式会社シークエッジが株式会社フィスコの大株主となっているのです。株式会社フィスコは1995年の設立で、インターネットを通じて投資情報を提供するサービスを行っています。
2008年のリーマンショック後には、2010年に株式会社シークエッジが筆頭株主となり、子会社の解散や株式譲渡、また、吸収合併等を行い事業の再構築を行っているようです。

また、白井一成が代表を務めるシークエッジグループは、現在業種や規模、ステージに関係なく、長期的視点で投資を行っているそうです。東京オフィスの他に、香港にもオフィスを構え、幅広く投資事業を行っているようです。

シークエッジグループが行っている事業にはIRコンサルティングがあります。同グループが、金融の情報を配信するなかで培ってきた企業分析力などを用いて、企業価値を向上させるためIR実務をサポートする事業です。

投資環境において効果的かつ効率のよいコミュニケーションである“サービスプラットフォーム”とそのメカニズムの提供を実施しているそうです。そして、地球全体での投資収益率を最大にすることを目標としていると言われています。

IRコンサルティング事業本部が用意するシステムとサービスプラットフォームは、新たな“インベストメント・エコ・システム”だと言われています。適正な評価に従い、資金が投じられた事業が価値を生み出します。そして、更に次の投資を進めていくという、資金の最適循環の中心的な存在となることで、社会の発展に貢献しているそうです。

投資家に対して、投資意思決定レベルの最適化や能力開発を促し、サービスプラットフォームとシステムをより財源としていかせるように展開していきます。新事業による価値創造のメカニズムを取り入れ、社会に必要不可欠なグローバル投資インフラとなることを目標としているようです。

巨額負債からの再生

白井一成氏の書籍

現在は株式会社シークエッジの代表取締役として、手腕をふるっている白井一成氏ですが、父親から経営権を受け継いだころはかなり大変だったようです。26歳で経営権を受け継いでからは、不良債権や不良資産などで、当時は1600億円もの借入金があったそうです。
もちろんこういった状況であれば、社内の組織もガタガタでしょうし、かなりの経営危機であるということが言えますよね。そこから経営知識を勉強したり、外部のコンサルの力を借りたりしながら状況を何とかしようと努力をしていたようです。結果として、貸付債権を売却し、店舗や社員は外資に引き継いだようです。
結果として資産、負債がゼロになり、再スタートを切ることができるようになったそうです。そこから、受け継いだ会社を企業グループとして成長させ全体の経営にも携わり、さらには亡き父親の夢でもあった福祉事業へも参入も果たしているのです。これは、夢や理想を途中であきらめずに「絶対に実現させる」という信念のもとに進んだ結果ということが言えるのではないでしょうか。もちろん、ひとりではなく仲間と共に思いを共有するというのも大切なポイントなのかもしれません。
この努力があったからこその今なのかもしれません。途中であきらめていれば、現在はありませんよね。一般的には二代目が引き継ぐとなるとあまり評価のよくない場合が多いのですが、かなり勉強と努力をされているようです。
現在に至るまでどのように歩んできたかを「企業進化ダイナミズム」という本にされています。「企業進化ダイナミズム」は、白井一成氏の自伝とも呼べるような著書で、父である白井辰巳氏から会社を継いでからの苦悩や立て直しなど、会社を成功に導くまでのストーリーが綴られているそうです。経営や再建といったことに興味のある方であれば、興味深そうな本ではないかと思います。一度読んでみるのもいいかもしれません。

株式会社シークエッジの歴史

現在の代表は白井一成

株式会社シークエッジは、大元をたどれば、1958年に丸福電話店として当時の大阪府布施市、現在でいう大阪府東大阪市に白井辰巳氏が創業した会社です。10年後の1968年には株式会社丸福が設立され、1975年に株式会社マルフクが設立されています。1977年には関東に進出し、さらには、東海地区、中国地区、九州地区と全国に進出していきます。1986年には事業持株会社である株式会社善光を設立したそうです。
創業者である白井辰巳氏が亡くなったことにより、その息子である白井一成氏が後を継ぐ形で株式会社善光の代表取締役に就任することになります。ですが、状況はあまりよいものではなく、総額1000億円を超えるほどの負債を抱えていたそうです。
その後は、経営の立て直しのために、さまざまな努力を重ねたようですが、2002年には営業の大部分をディックファイナンス株式会社に譲渡。全国の150を超える営業所も閉鎖もしくは売却されています。その後、2003年にマルフク事務代行をマルフクの資産管理を行っていた株式会社善光に吸収合併させています。2006年には新規の融資の受付を停止し、2009年には貸金業を廃業することになったのだそうです。
株式会社善光はその後、株式会社シークエッジとなり、多くの企業をグループ企業とする大きな企業に成長していくことになります。
貸金業を行っていた株式会社マルフクは株式会社ヴィラージュ・キャピタルと名称を変更し、現在も営業を続けているそうです。もともとは電話加入権を担保に貸金をしていたのですが、携帯電話の普及で固定電話が少なくなったことで事業の継続が難しくなったのかもしれませんね。

個人投資を始めるなら

株式会社フィスコと白井一成

個人投資家になるためには、それなりの情報が必要となります。その投資のための企業情報を扱っているのが、株式会社フィスコです。これは、投資に興味のある人や、個人投資を行っている人であれば、知っている会社ではないでしょうか。
特に個人向けの投資に関連する情報を、インターネットを通じて配信している企業です。企業レポート等は無料で公開されていますし、株の買い時、売り時を自動で予測するシステムもあるようです。個人投資を行うにあたっては、この買い時、売り時が一番難しいですから、こういった情報でサポートを受けることができるようになっているのは、心強いのではないでしょうか。
基本はインターネットを通じた情報やメールマガジンの配信となっているようですが、書籍も販売しているとのこと。企業情報等をまとめたもので、シーズンごとに販売されているようです。会員専用の情報等もあるそうなので、情報を利用したい場合は、会員登録しておくといいかもしれません。会員登録において料金は必要ないようです。

フィスコの情報サービスは、金融情報ベンダーの専用端末やネット上のさまざまなオンライン証券会社などで利用できるそうです。同社は投資と相場への深い洞察と理解に基づき、資産形成を手助けする金融サービスを提供できるように最善を尽くしているようです。

書籍に関しては著者に白井一成の名前があります。個人投資家ではあれば、一度は聞いたことのある名前ではないでしょうか。実は、株式会社フィスコの大株主であるシークエッジインベストメントインターナショナルリミテッドの代表なのです。もともとは親会社だったのですが、平成28年に株式を一部売却し、筆頭株主となっているようですね。株式会社マルフクの事業不振による大きな負債をゼロにして、現在のシークエッジに再建した経歴は書籍にもなっています。こういった経緯もあって、金融業界では知られた人物となっています。